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2011年11月12日 (土)

マンボウ

111112

 北杜夫氏の訃報に接して、「どくとるマンボウ」シリーズを読み返したくなった人は日本中にたくさんいると思う。私もそのひとりで、「どくとるマンボウ」と「楡家の人びと(上)(下)」を持っていたはずだなと思い、実家から発掘してきた。「マンボウ」が昭和60年47刷、「楡家」が同年29刷、3冊とも新潮文庫。「マンボウ」がとても面白くて、「楡家」を買った記憶はあるのだが、話の内容はどちらも綺麗さっぱり忘れている。さて読み返してみるかとページをめくって驚いた。
 字の小ささが半端ではない。
 1ページに43文字17行。同じ新潮文庫で平成18年に出版されたものは、38文字16行。数だけ見ると、1行につき5文字、1ページにつき1行増えているだけだが、最近のものは余白が狭くなっていることもあり、一文字の大きさは随分違う。「楡家」の方は、今出版されている文庫だと3分冊のようだ。
 この3冊、紙のやけ具合も、ホコリっぽいにおいも、そしてこの活字の小ささも、立派に古書である。四半世紀前の自分が読んでいた本が、見かけは古くなったにしても、中身はそのままに目の前にあると思うと、なんだか感慨深い。昔、父親が学生時代に読んでいた文庫本を本棚で発見した時と同じような気持になった。
 ありがたいことに、まだ小さい字が見えないという現象は起きていないので読むのに支障はないのだが、それにしてもこれだけ小さいと、早く読まねば・・・と妙に焦ってしまう。


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