« 食べるものの変化 | トップページ | インターネット »

2011年2月28日 (月)

「ズーセス ヴェゲトゥス」のバウムクーヘン

京都市にあるバウムクーヘンと野菜惣菜のお店「ズーセス ヴェゲトゥス」。
看板商品のバウムクーヘンをいただくチャンスに恵まれた。

薬剤師から転身され、ドイツでの修行を経て今に至るという店主さんは、
「食の大切さ」を伝えるために、素材を選び抜き、心を込めてバウムクーヘンを焼く。

素材へのこだわりはホームページに詳しく説明してあるのだけれど、
例えば、甘みは白砂糖ではなく、粗糖。
これは「茶色い食べ物」がマイブームの私にぐっと来た。
自家製ならまだしも、市販のお菓子で白砂糖を使わないとなると、
コストなどの面からかなり厳しいと思う。にもかかわらず、このこだわり。
こうしたこだわりが全ての材料、製法、店内のつくりなどなどに及ぶ。


私はとあるきっかけでこのお店と店主さんの思いを知って、
暗記するくらい何度もホームページを見て
「いつかこのバウムクーヘンを食べてみたい!」と思い続けていたという背景があるので
実際に食べたときの感動もひとしおだったのだろう、とは思う。

ただ、もし予備知識ゼロだったとしても、
この優しい風味を「おいしい」と思わない人はいないんじゃないだろうか。
まろやかな甘さ、しっとりした生地。食べても一切しつこさを感じない。
よく味わって喉を通っていくと、その全てを体が喜んで吸収していく感じ。
言うまでも無く、引き出物によくある水分少なめバウムクーヘンとは別物です。
まぁ、好みはそれぞれだけど、ほんとうにおいしかった。

「作る人の思い」を感じながら頂いたバウムクーヘンは、
体だけでなく、心にもたっぷりの栄養を与えてもらったような気がした。
相手を思って手をかけて作る。その思いをしっかり受け止めてありがたく頂く。
バウムクーヘンという食べ物を仲介役に、
人から人へ「心」が伝わっていく・・・と言ったら大げさに聞こえるだろうか。

思いを込めて食べ物を作ろうとしたら、
生産可能な量は限界がある。素材にこだわればコストもかかる。
手軽な値段でどこでも買える食べ物、というのも、
それはそれで必要性はあるしありがたい。
だからこそ、たまに「作り手の心がダイレクトに伝わる食べ物」を味わうと、
本当に満たされた気持になる。

自分が毎日時間に追われて作っている食事は、
「ただ空腹を満たす物質」にしかなってないかも、と反省してみたりもした。

« 食べるものの変化 | トップページ | インターネット »

コメント

でもね、家族の事考えて作る毎日のなんでもない食事は、だから大切なんですよ。
少しでも安く、美味しく、素早くできるもの、って考える。
少しでもおいしいうちに一緒に食べたいって考える。
だからね
こだわりすぎなくても大丈夫。
美味しい物を一緒に食べるその一瞬を作る事
お腹がすいた〜っていう瞬間とおいしかったね〜っていう瞬間を
大切に。
ま、よりこだわっていればいいのかもしれないけど。
いつもそこになにげなくあるものも、
いい感じだと思うなぁ〜。

その後私は、相変わらずの手抜き料理ではありますが、その素材が手元に届くまでに関わった人たちに感謝し、おいしくいただけるようにという気持で台所に立つよう心がけております。しかし、結果的においしくならないときも、ままあります。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 食べるものの変化 | トップページ | インターネット »